必要なのは12GB、でも売っているのは16GB — VPSのプラン「段」が選択を決めている
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診断で「必要メモリは12GB」と出たとします。ではどのプランを買うか。
12GBのプランは、当サイト掲載7社のうち1社も用意していません。 全社が16GBのプランへ飛びます。必要量に対して33%多く払うことになります。
VPSのプランは2GB・4GB・8GB・16GBといった段で構成されていて、必要容量ちょうどの商品はまず存在しません。そしてこの段の作りが、料金以上に選択を左右しています。
7社の段を並べる
| サービス | 用意されている段 | 下限の月額 |
|---|---|---|
| ロリポップ!for Gamers | 2 / 4 / 8 / 16 / 32 / 64 / 128GB | 231円 |
| ConoHa for GAME | 1 / 2 / 4 / 8 / 16 / 32 / 64GB | 424円 |
| シンVPS | 1 / 2 / 4 / 8 / 16 / 32 / 64GB | 480円 |
| ABLENET VPS | 2 / 4 / 8 / 10 / 16 / 32 / 64GB | 1,130円 |
| さくらのVPS | 0.5 / 1 / 2 / 4 / 8 / 16 / 32GB | 590円 |
| XServer VPS for Game | 4 / 8 / 16 / 32 / 64GB | 1,800円 |
| KAGOYA CLOUD VPS | 1 / 2 / 4 / 8GBまで | 550円 |
ここから3つのことが読み取れます。
1. 上限で落ちる会社がある
KAGOYA CLOUD VPSは8GBが最大です。つまり、
- Palworld(16GB必要)
- 7 Days to Die(4人で12GB必要)
は、そもそも載せられません。料金がいくら魅力的でも、選択肢に入らないということです。
MODを入れる場合はさらに厳しくなります。大型MODパックを想定すると、KAGOYAで動かせないタイトルはARK・Rust・Project Zomboidにも広がります。
料金表を安い順に眺めていると気づきにくい部分です。「自分の遊ぶタイトルが載る段があるか」を先に確認してください。
2. 下限が高い会社がある
逆方向の問題もあります。XServer VPS for Gameは4GBが最小です(2GBプランは新規受付を停止しています)。
TerrariaやMinecraftを少人数で遊ぶなら1〜2GBで足ります。この場合、
- ロリポップ!for Gamers: 2GBプラン 231円
- XServer VPS for Game: 4GBプラン 1,800円
と、必要量を大きく超えるプランを買うことになり、7.8倍の差がつきます。XServerが高いのではなく、軽い用途に合う段を持っていないということです。
さくらのVPSは0.5GBから、ConoHaとシンVPSは1GBから用意があります。軽量タイトルなら、こうした細かい段を持つ会社のほうが無駄が出ません。
3. 段の間隔で「余分」が決まる
冒頭の12GBの例に戻ります。
| サービス | 実際に買う段 | 月額 | 必要12GBに対して |
|---|---|---|---|
| ロリポップ!for Gamers | 16GB | 1,691円 | +33% |
| ConoHa for GAME | 16GB | 3,428円 | +33% |
| シンVPS | 16GB | 4,500円 | +33% |
| ABLENET VPS | 16GB | 4,960円 | +33% |
| XServer VPS for Game | 16GB | 7,800円 | +33% |
| さくらのVPS | 16GB | 12,100円 | +33% |
| KAGOYA CLOUD VPS | — | — | 該当なし |
全社が16GBです。8GBの次が16GBという倍々の刻みが業界の標準になっているためで、その間に落ちる要件はすべて切り上げになります。
唯一の例外がABLENET VPSの10GBプランです。8GBと16GBの間に段を持つのは7社でここだけでした。必要量が9〜10GBに収まる構成なら、この段が効く可能性があります。
実務上どう使うか
段の存在を踏まえると、選び方はこうなります。
まず必要容量を出す。 ここは変わりません。
次に「その容量以上の段があるか」を見る。 上限で落ちる会社をここで除外します。KAGOYAで16GBは買えません。
次に「切り上げでいくら払うか」を計算する。 表示価格ではなく、自分が実際に買う段の価格で比べます。12GB必要なら、全社16GBの価格で比較するのが正しい。
最後に、切り上げ分を活かせないか考える。 12GB必要で16GBを買うなら、4GBぶん余ります。この余りは無駄ではなく、
- MODを追加する余地
- プレイヤーが増えたときの余裕
- Javaのヒープ外やOSに使う分(メモリ割り当ての記事で扱っています)
に回せます。「ぴったりが無い」のは損とは限りません。
まとめ
- VPSのプランは段で構成され、必要容量ちょうどの商品はまず無い
- 上限で落ちる会社がある。 KAGOYAは8GBまでで、Palworldと7 Days to Dieは載らない
- 下限が高い会社がある。 XServerは4GBからで、軽量タイトルでは無駄が出る
- 8GBの次は16GBが標準。12GB必要なら全社+33%の切り上げになる
- 8〜16GBの間に段を持つのはABLENETの10GBプランのみ
- 比較は自分が実際に買う段の価格で行う
必要容量と、各社で実際に該当するプランの料金は診断ツールが自動で計算します。該当する段が無い会社は「この条件を満たすプランがありません」と表示されます。
出典について
プラン構成・容量・料金は各社公式サイトの料金表を当サイトで取得したものです。記事公開日時点の値です。
月額はABLENETとKAGOYAが月額のみの提供、それ以外は12ヶ月契約時の金額です。さくらのVPSは石狩リージョンの料金です。XServer VPS for Game の2GBプランは、公式サイトで新規受付を停止している旨が案内されています。
必要メモリの目安は各タイトルの出典に基づくもので、実際の使用量はワールドの規模・MOD構成・プレイ内容に左右されます。